死亡事故発生 スピードについて考えよう!

 

平成28年12月30日(金)甲州街道において二輪車の交通死亡事故発生

 

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スピードについて考えてみましょう!
・スピードを出すほど衝撃力は増大する
車が衝突したときの衝撃力とスピードとの関係をみると、衝撃力はスピードの2乗に比例して大きくなります。つまり、スピードが2倍になると衝撃力は2×2=4倍、スピードが3倍なると3×3=9倍にもなるのです。スピード超過が死亡事故につながりやすいのはこのためです。
・スピードを出すとカーブが曲がりきれない
カーブを走行するとき、車が外側に飛び出そうとする力が働きます。これは遠心力によるもので、スピードが速いほど強く働き、衝撃力と同様にスピードの2乗に比例して大きくなります。したがって、カーブでスピードを出しすぎると曲がりきれなくなって路外に飛び出したり、ガードレールに衝突するという事故につながります。
・スピードを出すほど見えにくくなる
動きながら物を見たり、動いてるものを見るときの視力を「動体視力」といいますが、「動体視力」はスピードが速くなると低下していきます。また、スピードを出すほど視野も狭くなって近くのものがぼやけて見えますから、危険の発見が遅れたり、見落としや見誤りなどが起こりやすくなります。
・時速60キロでは1秒間に約17メートル進む
スピードは出せば出すほど1秒間に車が走る距離は長くなります。
時速30キロでは約8メートルですが、時速60キロでは約17メートル進みます。したがって、時速60キロで走行中に携帯電話を操作するなどして2秒間の脇見をすれば、その間に車は約33メートルも進みますから、前車の減速や停止に気づくのが遅れたり、歩行者や自転車の横断を見落としてしまう危険性が大きくなるのです。
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・車はすぐに止まれない
ブレーキをかけても車はすぐには停止できません。ドライバーが危険を感じてから、ブレーキを踏み実際に車が停止するまでには、かなりの距離を要します。危険を感じてからブレーキを踏み実際に聞き始めるまでに進む距離を「空走距離」ブレーキが利き始めてから、車が停止するまでに進む距離を「制動距離」、「空走距離」と「制動距離」をあわせたものを「停止距離」といいますが、停止距離はスピードが速くなればなるほど長くなります。したがって、スピードに応じた十分な車間距離をとっていないと追突事故などにつながります。
※図は、乾いた舗装路面で急ブレーキをかけた場合の一例です。
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・安全走行のポイント
スピードの出し過ぎは、運転にさまざまな危険を及ぼします。安全な走行をするためには、スピードをコントロールすることが重要なポイントとなります。特に、次の点を心がけましょう。
1・定められた最高速度を守ることが第一ですが、最高速度を超えなければ安全というわけではありません。例えば、雨天時に走行する場合や、生活道路や通学路を走行するときなどは、状況に応じて十分にスピードを落とす必要があります。
2・高速道路の走行時や夜間の走行時はスピードを遅く感じやすいため、知らず知らずのうちにスピードを出し過ぎてしまうことがありますから、ときどきスピードメーターでチェックしましょう。
・カーブでは必ず手前で十分に減速しておきます。(カーブの途中でブレーキを踏むと、スリップして対向車線にはみ出したり、ガードレール等に衝突する危険があります)。
道路の整備が進み、車の性能もますますよくなっています。しかし、スピードの出しすぎは、これまでに述べたように大変危険です。天候や状況に合わせて、常に速度は控えめにすることが、事故を防ぎあなたや周囲の方の身体や命を守ることにつながります。また、控えめな速度で運転することは、環境にやさしい運転でもあります。日頃の運転をもう一度、見直してみましょう。

 

スピードと罰則
スピード違反の反則金や違反点数については、超過速度の程度に応じて反則金や違反点数が定められており、30㎞以上40㎞未満の速度超過については、一般道路と高速道路では異なっています。
下表で、一般道路の場合は30㎞以上、高速道路では40㎞以上の反則金の欄が空欄になっているのは、それが反則金の対象ではなく、「6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金」という刑事処分の対象になるためです。したがって、どんなスピード違反をしても全て反則金を支払えば済むと考えるのは間違いです。

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